桜井恵三氏が運営する商用サイト、www.eikaiwanopl.jpにおけるコピペ疑惑追求 第8弾です。
これまでに確認した桜井恵三氏作成の上記サイトを含む流用・コピペ疑惑については下記を参照下さい。
今回 流用・コピペ疑惑を追求するのは、このページです。
英語のフォニックスのアプローチとは
www.eikaiwanopl.jp/information/proskons/phonix.html
http://megalodon.jp/2011-1212-2205-12/www.eikaiwanopl.jp/information/proskons/phonix.html
(2011年12月12日時点でのウェブ魚拓)
:桜井恵三氏の商用サイトにおける表現
:流用元と思われるサイトでの表現
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例50
「フォニックスは難しく言えば音響学の意味になりますが、英語で子供に人気のある勉強方法の名称でもあります。簡単に言えば英語の音と文字の関係の規則性を学ぶものです。フォニックスを学ぶことで英語が読めて、英語が書けるようになると言われています。フォネティクス(音声学)の初歩の部分を子供用に簡単に学べるように開発されたものがフォニックスです。」
「フォニックスとは難しく言えば【音声学】。簡単に言えば【音と文字の関係の規則性】。フォニックスを学ぶことで「英語が読める・英語が書ける」という技能が身に付くのです。フォネティクス(音声学)の初歩の部分を簡単に学べるように開発されたものがフォニックスです。」
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例51
「児童英語では音と文字を関連付ける作業をします。アルファベット26文字を普通に読むと、A(エイ)B(ビー)C(スィー)となりますが、フォニックスで読むとa(ア)b(ブ)c(ク)d(ドゥッ)というような音になります。アルファベット1文字の音がだいたいできるようになると、次に2文字の音に移ります。母音に子音をくっつけて練習します。次には3文字の単語を読みます。ここで音と文字の関係を学ぶことで意味のある英単語になることを学びます。」
「児童英語では音と文字をくっつける作業をします。アルファベット26文字を普通に読むと、A(エイ)B(ビー)C(スィー)・・・となりますが、フォニックスで読むとa(ア)b(ブ)c(ク)d(ドゥッ)・・・というような音になります。
アルファベット一文字の音がだいたいできるようになると、次に二文字の音に移ります。母音に子音をくっつけて練習します。
ここまでできるようになると、そろそろ三文字の単語を読みたくなってきます。ここで音と文字がくっつくことで「意味のある英単語」ができることを気づかせます。」
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例52
「フォニックスは音を4つのカテゴリに分けます。それらはVowels(母音)とConsonants(子音)とBlends(2音以上混合)とCombinations(2文字以上で1音)になります。」
「フォニックスは4つのカテゴリに分けられます。まず、Vowels(母音)・Consonants(子音)・Blends(2音以上混合)・Combinations(2文字以上で1音)です。」
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例53
「フォニックスが全部読めるようになったからといって、すべての英語を問題なくスラスラ読めるようになるわけではありません。しかし英語の綴りとフォニックスの音の規則性に当てはまる音は一般的に全体の75%ぐらいしかないと言われております。その他の音は例外として覚えていくよりほかありません。」
「フォニックスが全部読めるようになったからといって、英語を問題なくスラスラ読めるようになるわけではありません。だいたい規則性に当てはまる音は全体の75%だからです。その他の音は例外として覚えていくよりほかありません。読まない音もありますから。」
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例54
「しかしながら、フォニックスの賛同者は75%の読み方でも子どもにとってフォニックスを知ることにより自分で英語が読めるという喜びを味わうことができると言います。英語を自分の力で読んだ、自分の力で絵本を読めた、という気持ちは英語学習のモチベーションを高めると主張します。」
「しかしながら、75%の読み方でも子どもにとってフォニックスを知ることにより自分で英語が読める!という喜びを味わうことができます。英語を自分の力で読んだ!自分の力で絵本を読めた!という気持ちは英語学習のモチベーションを高めることでしょう。」
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例55
「日本の小学校ではこのフォニックスは教えられていません。読み書きの英語は小学校ではやらないからです。聞く話すことを中心に英語活動が行なわれているのが現状です。でも子どもには書きたいという欲求がごく自然にあらわれるので読み書きまで活動に含めるのが自然なのだと言います。」
「現在小学校ではこのフォニックスは教えられていません。読み書きの英語は小学校ではやらないからです。聞く話すことを中心に英語活動が行なわれているのが現状です。でも子どもには「書きたい!」という欲求がごく自然にあらわれるので読み書きまで活動に含めるのが自然なのではないかと思います。」
【例50~55の流用元と思われるサイト】
英語の文字と音のルール、フォニックスとは [子供英語] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/189300/
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流用・コピペ疑惑のある文章/桜井恵三氏の文章 = 879/2129(各々スペース不含の文字数)。
流用・コピペと思われるボリューム:41.3%。
いつも通り学術的な説明の部分は他所からのコピペということです。
加えて桜井恵三氏の該当ページには下記のような妙な表現があります。
引用1
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「仮に高校卒業した人が8万語の語彙のスペルを知っているとすると2万語は例外となります。全体の8万語から2万語の例外を取り出すだけでも人間の記憶の限界を超えています。実際には大学卒の人とか語彙数の多い方はもっと例外の単語が増える事になります。こう考えるとフォニックスのルールと言えども実用的ではありません。」
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例38に続く文章になりますが、論理的な飛躍が見られます。
フォニックスは、元々は英語圏において学齢期前後の子供に対する文字表記を音声に変換するための言語教育手法の一つですが、桜井恵三氏はそれが高校教育やその先の高等教育にまでもあてはまるかのような書き方をしています。
英語圏で高校教育を受け8万語の語彙を身に付けた者は、フォニックスから見れば例外の範疇にあるものも含めて、それまでの生活・学習等の経験から自らの語彙にしてきたはずです。例えば「七夕」、「五月雨」という日本語は我々日本人にとっても漢字単体の読みからすれば全くの例外ですが、学習によって身に付けてきたものです。「フォニックスは例外として記憶しなくてはならないものがあり、例外は多数を記憶することができないのでダメだ」かのような妄言は、語彙形成のための様々なプロセスを否定するものであり桜井恵三氏の主張は納得できるものではありません。
引用2
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「音声学では音素が一般的には45あると言われています。もし音を文字で表現するなら、少なくとも45文字は必要になります。英語の音と文字は同時に作られたのでなく、文字はずっと後から作られており音と文字の明確な関係や、絶対的なルールは存在しません。英語のアルファベットは26文字しかありませんから文字で音を表わすのは算数的にみても基本的な問題が存在します。」
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今回、一番衝撃を受けたのはこの文章でした。
桜井恵三氏によれば、音素の数と音を表す文字の数が一致しなければならないそうです。アルファベットは26文字では足りないそうです。
桜井恵三氏は「音素」に加え、「音素文字」の概念も理解されていないようですね。
正直、吹っ飛びました(笑)。